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北斎肉筆画県指定文化財に

埼玉県教委は10日、絵画や考古資料など4件を県指定文化財に登録した。今回の登録で、県指定文化財は679件となった。

 登録されたのは、県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区)収蔵の「紙本着色 鯉亀図 葛飾北斎筆」(絵画)、蓮田市の「黒浜貝塚群出土品」(考古資料)、皆野町の「秩父地方の養蚕用具及び関係資料」(有形民俗文化財)、越谷市の「北川崎の虫追い」(無形民俗文化財)。

 鯉亀図は、葛飾北斎が1813年(文化10年)、54歳の時に描いた作品で、緩やかに流れる水と、立体感ある鯉(こい)や亀を生き生きと表現している。

(2008年3月11日  読売新聞)

鯉図Shiryokoil_6

作者:葛飾北斎
寸法:縦26.8cm×横91.8cm
年代:江戸時代
種別・形態:絵画・紙本淡彩 (1幅)

浮世絵師として知られる葛飾北斎の肉筆画です。
横長の画面に描かれた水中の鯉二匹と亀二匹。S字状の単純な線が右から左にゆるやかに流れる水をあらわし、藍の濃淡で繊細に描かれた水藻は画面に奥行きを出しています。左隅の墨書には、文化10年(1813)、それまで愛用してきた「亀毛蛇足」の印を弟子(北明と推定)に譲る旨が記されています。「亀毛蛇足」の亀と蛇は北方を守る玄武から暗示を受けたのではないかとも言われています。

この作品名は「鯉亀図」に統一されるそうです。

県立歴史と民俗の博物館学芸員の方の説明

「御指摘いただきました作品について、当館ではこれまで「鯉図」と呼んで参りました。


現代の作品と違って作者自身が作品の名称を定めている訳ではないため、呼び方(名称)が異なる例は、これに限らずよく見られるところではあります。

今回、県指定文化財の審議を行う文化財保護審議会での審議の中で、「鯉だけでなく亀も描かれているので、鯉亀図とするのが適当」という判断がなされ、指定名称がこのように決まりました。
他所所蔵のものですが、北斎の作品の中にも鯉だけを描いたものがあり、そういったものと区別する意味でも指定名称は「鯉亀図」とするのが良いと判断されたと聞いております。

今後は、当館での呼び方も指定名称に合わせて参りますが、指定直後ということもあり、実はまだ情報の統一がなされていないところがございます。

(略)

ただ、「亀毛蛇足」については、妙見信仰に関係するものではないかと考えられています。
北斎は、日蓮宗の信者であり深く妙見菩薩を信仰していたと伝わっており、「北斎」そのものをはじめ彼が用いた画号は、北極星(または北斗七星)を神格化した妙見にちなんだものと推定されています。
北の方角と関係深い妙見と、四神のうち北方の玄武(亀と蛇)とを結びつけ、北斎の洒落を交えて作り出されたのがこの印ではないかと考えられています。
的確な答えになっておりませんが、どうぞ御了承ください。申し訳ございません。

「鯉亀図」は、北斎の画業の中でも特に史料的価値も高い作品と位置づけられておりますが、もちろん絵そのものもすばらしいものです。
鯉の眼の深い色合いなど、ぜひ御覧いただきたいところです。
この指定を記念し、4月26日(土)から5月25日(日)まで展示公開を行う予定ですので、御来館いただければ幸いです。」

尚、北斎筆徐福図 1幅 (深谷市東方 江戸 弘化2年(1845)、(共)飾北斎86歳の筆。紙本着色、が同様に指定されています。

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