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正岡子規:直筆の掛け軸を発見

正岡子規:直筆の掛け軸を発見 「写生」の大切さ詠んだ短歌など5首

俳人、正岡子規(1867~1902)の直筆の掛け軸が見つかった。

慣習にとらわれず情景をありのままに表現する「写生」の大切さを詠んだ歌など、短歌5首をつづっている。子規の妹の孫で大阪成蹊短大講師の正岡明さん(63)=奈良市=は「俳句の書かれたものは多く残っているが、短歌を書いたものは貴重。子規を知る上で貴重な発見」と話している。

 関西に住んでいた親類が昨秋、自宅に保管されていた掛け軸を明さんに託した。木箱には「子規居士歌稿」と書かれ、ふたの裏には「昭和二十六年 正岡忠三郎」と明さんの父の名前があった。筆跡も一致し、子規の直筆と判断した。

 短歌は縦24・5センチ、横31・5センチの和紙に書かれ、一番右には「青丹よし奈良の佛もうまけれと 写生にますハあらじとそ思ふ」(奈良の仏像も良いけれど、写生より優れていることはないと思う)と奈良のことを詠んだ歌があった。1895年に訪れた奈良を思い出して、子規が数年後に書いたとみられるという。左端には、竹の絵の掛け軸を描いたと思われる墨絵もあった。

 子規は「写生」の重要性を主張したことで知られる。正岡さんは「書いた当時、子規は病気が重かったと思う。彼の写生への情熱が伝わってくる」と話す。

 掛け軸は23~25日、奈良市今小路町の「日本料理 天平倶楽部」で開かれる「東大寺ゆかりの人々の作品展 一期一会」で初公開される。【花澤茂人】

毎日新聞 2008年5月21日 地方版

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