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虎が雨

W0000064 祐成出立の図                          虎御前                              二代豊国

 6月28日は一年で最も雨になる確率が高い日。                        昔の人もそんな事を実感して名づけたのでしょうか、旧暦5月28日今頃の雨を「虎御前の涙雨」と言います。 日本三仇討ちの一つ曽我兄弟の仇討ちで、亡き父の仇を討つも新田忠常に殺された、曾我十郎を偲んで泣く遊女虎女の様です。「一富士二鷹三なすび」は初夢だけではなく仇討ちにも言われます。曾我兄弟の仇討ちは富士の裾野でしたので一富士。

Sc163284fpxobjiip1 広重の作品にずばり「虎が雨」と題した作品があります。

「東海道五十三次 大磯」です。雨はもちろん、右隅に雨よけの合羽を着た馬上にいる人物も描かれています。虎御前が十郎から形見にもらった小袖と鞍を思い出させます。また、宿場境や距離の基準点を示す傍示杭も描かれており、その手前が化粧(けわい)坂、虎女が化粧に使った井戸も近いようです。現代人は遊女というと江戸時代の零落した女性が行き着く暗くマイナスなイメージを強く持ちますがが、室町時代以前の遊女はむしろ知識人であり歌舞などの技芸を厳しく長者と言われる元締めのような存在の女性から躾けられ、時には教養も身につけた女性たちで、神聖な存在として巫女の代わりをするようなこともあったようです。 遊女が自らの性で商売するだけの存在になったは戦国時代以降でしょうか。
そのほか宿場入り口の柵は江戸見付、反対側は上方見付。                松林の向こうは万葉集にも詠まれた小余綾(こゆるぎ)の磯。

大磯の観光協会の絵はがきにも「虎が雨セット」があります。

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