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写楽の肉筆扇面画、ギリシャの美術館で発見

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江戸時代の浮世絵版画の巨匠、東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)の肉筆扇面画がギリシャ・コルフ島のアジア美術館に所蔵されていたことが分かった。

 小林忠・学習院大教授ら国際学術調査団が真筆と鑑定した。歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を題材にした役者絵で、浮世絵版画の世界から姿を消した直後の筆と見られる。写楽の肉筆作品は極めて少なく、謎の多い絵師の実像に迫る一級の手がかりとなる。

 扇面画は端の一辺が17・4センチ。竹を素材とする中国製の「竹紙(ちくし)」を使ったと見られ、署名と花押がある。「忠臣蔵」二段目から、四代目松本幸四郎が演じる加古川本蔵と、松本米三郎による本蔵の娘、小浪(こなみ)を描いている。

 調査団によると、2人がこの父娘を演じた上演記録から、1795年(寛政7年)5月の舞台に基づく絵と推定される。写楽が役者絵などを発表した期間は約10か月で、同年初めには浮世絵版画の制作をやめているが、その後も肉筆画は描いていたことになる。

 真筆と判断した根拠について、小林教授らは、〈1〉役者の表情のとらえ方や繊細な彩色など、オリジナルな表現の質を備えている〈2〉通常、浮世絵に描かれない場面を取り上げており、場面の選び方がユニーク--などの点を挙げている。

 コルフ島のアジア美術館は、19世紀末から20世紀初めにかけて、ギリシャの外交官グレゴリオス・マノスがパリやウィーンで買い集めた日本などの美術・工芸コレクションを所蔵している。今回の扇面画もマノスの収集品。近年、同館のコレクションが日・英の研究者に知られるようになり、7月下旬、絵画・陶磁器などの調査団が訪れた。

 小林教授は「版画では役者の表情を強調し、奇をてらうイメージもある写楽だが、この肉筆画では抑制された筆致を見せている。彼の表現の本質や実像をとらえ直す上で、重要な作品となる」と話している。


最終更新:8月4日3時8分  読売

第一報は7月23日だったようで、写真のキャプションも当初は下記だったようです。      肉筆扇面画の画像もあったのでしょうか。残念見損ねました。

(上)コルフ島のアジア美術館で見つかった写楽の肉筆扇面画。右が松本幸四郎。墨書は写楽以外の筆で、「五代目」とあるのは誤記と見られる(下)扇面画に見入る小林忠・学習院大教授(左から2人目)ら(7月23日)

NHKニュース (7月23日)8時14分

東洲斎写楽といえば、表情豊かな役者絵の版画で世界的に知られる江戸時代の浮世絵師ですが、これまでで最も新しい時期の写楽の肉筆画が、ギリシャの美術館に保管されていたことがわかり、「謎の絵師」の活動の実態に迫る新たな手がかりとなりそうです。

この肉筆画は、江戸時代の日本の美術作品が数多く収蔵されているギリシャ西部のコルフ島にある「アジア美術館」に保管されていたものです。幅50センチほどの扇に江戸時代に活躍した歌舞伎役者の4代目・松本幸四郎と松本米三郎が、「仮名手本忠臣蔵」の一場面を演じる姿が描かれています。先月、学習院大学の小林忠教授をはじめ日本の浮世絵研究者たちが現地でこの絵を鑑定した結果、筆の運びや色づかい、それに作者を示す「花押」の形がほかの作品と一致していることから、写楽の肉筆画と見て間違いないということです。写楽は正体をめぐる論争が長年続いている「謎の絵師」で、その肉筆画はきわめて少なく、特に役者を描いた肉筆画の発見は初めてだということです。また、写楽の活動は1795年、寛政7年1月が最後とされていますが、この肉筆画に描かれた舞台が上演されたのは記録によると寛政7年5月でした。これまで考えられていた活動期間が4か月延びることにもつながり、写楽の活動の実態を探るうえで新たな手がかりとなりそうです。見つかった肉筆画について小林忠教授は「表情が非常に柔らかで、本物としか考えられない。一筆一筆に画家の息遣いが伝わり、版画とは別の表情が感じられる」と話しています。

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