「梅」
若冲は、濃厚で艶やかな色彩の細密描写を得意としますが、、
墨――モノクロームの世界でもその技量を発揮しました。
アートフェアでも展示したこの「梅」図。
お客様の中にも、「若冲ってこんな絵も描くのね~!」と驚いていた方も
ちらほらと。
若冲の水墨画の主題は人物、花鳥、動物等々いろいろありますが、
墨による実に豊かな表現力には目を見張ります。
濃くて強い真っ黒な墨、淡く紙にじんわりと染込んでゆくような薄墨、
若冲は、その強弱を主題によって使い分けることを徹底的に研究したはず。
墨の濃淡だけで、これだけ表現に差が出るなんて…!
対象のかたちそのものと、墨の多彩な表現力を使って描くことを
楽しんでいたのでしょう。
若冲の水墨画を見ていると、そのことがよくわかります。
ちなみに、若冲の描いた梅図はもう一点あり、現在は
京都府・天真院所蔵となっています。
梅というモティーフ、描法、落款は非常に似ていて、弊社御紹介の
「梅」も同じ頃に描かれたと思われます。
おそらく若冲晩年80歳頃の作。
歳をとってもとにかく好きな絵を描き続ける、
若冲の制作意欲はまだまだ衰えるところを知らないようです
株式会社 秋華洞
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