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死絵

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国芳

                                                                  

                                                                

                                                                

                                                                

                                                                

                                                                  

                                                                  

                                                                

緒形拳さんが亡くなりました。
肝臓ガン、亡父もそうでしたが痛みが少ないためギリギリまで頑張ってしまうようです。
「キリギリス」が印象的に残っています。渡辺淳一の「少女の死ぬ時」のドラマ化。
当直先の病院で少女の緊急開胸手術、手を入れ直接心臓マッサージをする。
はたして再び鼓動を始めるかどうか。いつまでそれを続けるか。
枕元に1匹のキリギリス、それが鳴いたら止めよう。
そう決める外科医を演じてました。

江戸時代、人気の歌舞伎役者が死ぬと、訃報と追善をかねて死に絵が出版されました。
トップ画像は三代目板東三津五郎、五代目瀬川菊之丞死絵。
「南無阿弥陀仏」の文字を染め抜いた着物で三途の川にたたずむ姿は、歌舞伎のお半と長右衛門の道行きの見立てになっています。
亡くなったのは天保二年極月二十七日と天保三年正月七日。
命日が近いだけでなくこれが二人の当たり狂言かと思っていました。
が、そうではなかったようです。

Sc165860fpxobjiip1 馬琴によると、この二人の死絵は80種類余り出れ、36万部ほど売れたそうです。   (右の画像は五渡亭国貞)
江戸時代では奇跡的数だと思います。特に武家の奥向きに大流行した様子。
三代目板東三津五郎は初代三津五郎の子供で、夫人は先代の娘。
その嫁と別れて一緒になったのが、元義太夫語りのおでん。 おでんは三津五郎と一緒になるまでに、既に数人の男と深い中になっていました。
その癖は結婚後も変わらず、舞台関係者等と関わったようです。
そして三代目を激怒させたのが、16歳年下の菊之丞との関係。
二人はおおぴっぴらに鞘当を繰り返し、世間の注目を集めることになります。
菊之丞の東北巡業に駆け落ち同然に同道したりしますが、おでんは菊之丞だけでも収まりません。
そうこうする内、三代目が病死、そのすぐ後に菊之丞も三十一歳で急死。          それが死絵の売れ行きに繋がったようです。
人気役者のスキャンダルがマスコミを賑わすの現代だけではないようです。
売れたのは死絵だけではありません。
おでんの男性遍歴が似顔絵入りの番付になっています。
少し前似たような話をどこかで聞いたような気もしますが。
あまりの人気に幕府が発禁にしたほどです。
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