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雛形若菜初模様を凌ぐ

Photo 吉原傾城新美人合自筆鏡

濃紫 花紫

北尾政演

                                                                  

                                                                

                                                                

                                         

昨日の「美の巨人たち」ご覧になられましたか?
NHKスペシャルの国政、今回の礒田湖龍斎。様々な絵師が注目されるようになりましたね。
この「雛形若菜初模様」シリーズの噂話を。
関わった絵師は礒田湖龍斎と清長、版元は老舗の西村屋与八(永寿堂)に新興の蔦屋(現在のTUTAYA)が10点程関わっています。
実はこの話を企画したのは蔦屋の方でしたが、当時錦絵の出版株を持っておらず途中でおろされ苦い思いをしました。その悔しさをぶつけたのが「吉原傾城新美人合自筆鏡」だというのです。
事前に吉原のガイドブックである「吉原細見五葉松」に広告を出し、100枚続きを正月二日に発行とぶち上げました。してその中身は吉原の名妓とその衣装、並びに自筆の詩を添える物。
現存するのは7枚だけですので100枚は誇大広告だったようです。
しかしなかなか好評だったのか、蔦屋は翌年7枚を一括袋に入りの画帖仕立とし、
四方山人の序、朱楽漢江の跋を加えて出版します。
絵師の北尾政演は山東京伝の画名ですので、凄い顔ぶれです。

Photo_4 ひともと たか袖 

                            

                

                

                    

Photo_6
花(はな)の色(いろ)をうつせるものはそのにほひをゑがく事あたはず
月(つき)のしろきを後(のち)にする者(もの)は色明(あき)らかなる影(かげ)をうる事(こと)かたし
とはからさえづりのから言(こと)にして鳥(とり)がなくあづま錦絵(にしきゑ)柳桜(やなぎさくら)
をこきまぜて都(みやこ)の春(はる)の玩(もてあそ)び物とし千枝(ちえだ)つねのりも及(をよ)びなき
時勢(いまやふ)の粧(よそを)ひをつくせりわけて姿(すがた)もよし原や二(に)のまちならぬ
いつゝの町に名たゝる君がかたちをうつしそれがおの/\自(みづか)らの水茎(みつくき)
の■をさへそへたれて物いふ花の匂(にほ)ひをふくみ晦日(みそか)の月の明かり
なるが如く見るに目もあやにもときめき魂(たましゐ)は四手駕(よつてかご)とゝにとぶ
心地し身(み)は三蒲団(みつふとん)の上にあるから疑(うたご)ふかくうつくしきうつし絵には
僧正(さうじやう)遍昭(へんぜう)もいたづらに心を動(うご)かしつべくつたなからぬはしり書には
吉田兼好(よしだのけんこう)もつれ/\をなぐさめざらめや因(より)てこれがはしつかたに其
ことはりをかきつけよと五葉(ごはふ)の松の陰(かげ)たのむ蔦(つた)のから丸か
求(もとむ)るをいな舟のいなといなまんもおこがましければ猪牙舟(ちよきふね)のちよきり
ちよとつくりいでゝたちならびたる中の町さかりの花のかたはらと
みやま木とも/\ずつと深山(みやま)の山の手(て)から

  こは/\筆をふるふにこそ

天明四のとし辰初春 四方山人書

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