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世界初の生命復活

Icema20070607_2  死後16年間凍結保存されていたマウスの細胞からクローンマウスを作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の若山照彦チームリーダー(発生生物学)らが成功した。長期間の凍結で完全に死滅した個体の細胞から生命を「復活」させた世界初の成果。研究チームはさらに、凍結によって完全に乾燥した細胞でも同種の実験に成功しており、マンモスなどの絶滅動物を復活できる可能性が出てくる。

 動物の体細胞を使ったクローンは、1962年にカエルで最初に報告された。哺乳(ほにゅう)類では96年、英国でクローン羊「ドリー」が誕生。その後ウシ、ブタなどでも成功したが、いずれも生きた動物の体細胞を使ったり、細胞だけを凍結させたものが使われている。

 研究チームはマイナス20度の冷凍庫で16年間凍結保存されていたマウスを使用。そこから、脳細胞を取り出した。細胞は特別な保護剤を使わずに凍らせると、氷の結晶で破壊され、死滅する。チームは死滅した細胞を独自に開発した培養液の中で手作業ですりつぶし、細胞内部からDNAを含む核を取り出すことに成功した。その核を、生きたマウスの卵子から核を取り除いたものに移植して「クローン胚(はい)」を作った。

 このマウスは生きた状態でもクローンが作れない種だったため、チームはこのクローン胚を培養してES細胞(胚性幹細胞)を作成。それを再び核移植して代理母マウスの子宮に入れると、凍結マウスとDNAが一致したクローン4匹が誕生した。

 一方、チームは、最もクローンが作りやすい種のマウスを1週間~3カ月凍結し、クローンを作る実験も試みた。こちらはクローン胚を子宮に入れただけでクローンマウスが誕生した。どのクローンも外見、生殖能力などに異常はなかった。

 シベリアのマンモスなど、数千年~数万年間も凍土の中にあった死骸(しがい)は凍結乾燥(フリーズドライ)の状態にあるが、チームはマウスの凍結乾燥細胞からのクローンES細胞作成にも成功している。若山さんは「多くの壁はあるが、今回の新しいクローン技術は絶滅動物復活の可能性を高める。それは進化学、生物学への大きな貢献になる」と話している。

 4日、米科学アカデミー紀要電子版で発表する。【奥野敦史】

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