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商売は難しい

Sc157674fpxobjiip1 冨嶽三十六景 本所立川 
北斎

                             

                             

                             

                                                

山陰松江にある園山書店が今月一杯で閉店されるそうです。
なんと創業は文化8年、197年の歴史を閉じられます。

江戸時代の地本問屋(浮世絵や大衆向けの草双紙を出版していた版元)も苦労したようです。企画の当たりはずれはもとより、当時繰り返し起こった大火も念頭においておかねばなりませんでした。幕府の干渉もあります。

鶴屋の羽をのす初日影に、門松むらのしめかざり、
さっとひらけば 天の岩戸屋
村田の畔(くろ)をゆずりあふ、御代は東も西村も
ともにおさまる いせ治の神風
奥村の瓢箪から、駒がいさめば 花の廓
その大門の まがきの蔦屋

072_4 これは安永十(1781)年に出た「菊寿草」の巻頭を飾った祝い歌です。
大田南畝による黄表紙の評判記です。その当時の主だった版元8軒が織り込まれています。
鶴屋、松村、岩戸屋、村田屋、西村、いせ次、奥村、蔦屋(画像)。
寛政二(1790)年の地本問屋の名簿には20軒の名前が載っています。
その内、文化四(1807)年などの名簿で確認できるのは6軒。
そして弘化四(1847)年にいたっては和泉屋市兵衛一人。
天保の改革が老舗に与えた打撃は大きかったようです。 

以前出版情報で紹介した”UTAMARO REVEALED”に歌麿(1753~1806)の関わった版元印がありました。
解った範囲で書き留めておきます。

Page9 1蔦屋 2鶴屋金助 4鶴屋喜右衛門 せん鶴堂 5金助 6若狭屋よういち じゃくりん堂 7泉屋市兵衛 9泉佐屋(せんさ) 10上村屋洋平 11近江屋健九郎 12村田屋次郎兵衛 村田屋一五郎 (村一) 14岩戸屋喜三郎 15岩戸屋長 17江崎屋吉兵衛 18伊勢孫(いせそん) 20伊勢屋利吉兵衛(金寿堂)池之端仲町
21伊勢金 22伊勢洋 23伊勢屋宗右衛門 25松村屋龍衛門 27西村屋洋八(永寿堂) 28 山口屋忠衛門 29山口屋藤兵衛(金虎堂) 30遠州屋又兵衛 31山城屋藤衛門 32森屋治兵衛 33丸屋甚八(円寿堂) 34丸屋文衛門 35榎本屋吉兵衛
この他加賀屋 、山秀 、山田屋三四郎 、伏見屋善六 などと関わっています。

でトップ画像ですが、前回と同じ西村屋与八と北斎のコンビ。
さりげなく材木置き場の看板に西村屋の宣伝をいれています。
版元のご苦労の一端を見るような。
これボストン美術館の所蔵品なのですが、おかしくないですか。
富士山の後ろにうっすらと山並が見えるのです。富士山よりも高く。
何なんでしょう? 普通はこうなんでしょうに。
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