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源氏物語

サンケイ新聞  2008年10月3日

源氏物語千年紀の今年、最大200巻に及ぶ可能性がある江戸時代初期の「幻の源氏物語絵巻」が注目を集めている。絵巻の一部が相次いで見つかり、源氏絵研究に急展開をもたらしているのだ。ひとつのきっかけとなったのが昨年、フランスで出版された仏語全訳つき豪華本『Genji』。源氏絵研究の台風の目となっている。

 本は美術本で知られるパリのセリエ社が、7年がかりで集めた世界の源氏絵の中から520点を収録。全3巻480ユーロ(約6万円)の大著ながら、初版3500部を完売。この秋には普及版6000部を出し、これも完売しそうな人気だ。

 企画したディアンヌ・ドゥ・セリエ社長は「フランス人が源氏物語の魅力に目覚めた」と話すが、新しい魅力を発見したのはフランス人だけではない。「日本人にとっても衝撃の書。過去にこれだけの量をカバーしたものはないうえ、初めて知る優品もある」と立教大学文学部教授の小嶋菜温子さんは評価する。

 中でも注目されるのが「幻の源氏物語絵巻」としてクローズアップされている江戸時代初期の源氏絵が多数収録されている点だ。小嶋さんらがセリエ本発売の直前に発見した米バーク財団蔵のもののほか、ベルギーの個人蔵の新資料も紹介した。

 実はこの絵巻、日本では長く、大津市・石山寺蔵の「末摘花」の1巻(重要文化財)だけが知られてきたが、今年、徳川美術館(名古屋市)が同じ絵巻の「桐壺」3巻(国内、個人蔵)を発見。これまでに巻物13巻と巻物をばらして絵だけを残した断簡6枚が国内外で確認され「推定40巻、最大規模200巻となれば国宝源氏物語絵巻にも迫る存在」(小嶋さん)という。

相次いで発見された断簡は1980年代、パリの画商が「賢木(さかき)」6巻を31枚にばらしたものを売り出したことがわかっており、セリエ本の出版を機に、さらに2枚が最近発見された。

 台風の目は今まさにパリ。『Genji』監修者で、いまや幻の絵巻研究の最先端を走る仏国立東洋言語文化大学准教授、レジェリー・ボエール・エステルさんは「この絵巻は場面設定が大胆で特徴的。公家文化の変遷を知る材料にもなり、千年読み継がれてきた源氏物語の重みを感じる」。

 パリで教えられる源氏物語の魅力は格別だ。(編集委員・石野伸子)

源氏物語:「梅枝巻」最古の写本 鎌倉中期、従来にない表現も

毎日新聞 2008年10月30日 大阪朝刊

甲南女子大(神戸市)は29日、所蔵する源氏物語54帖(じょう)の一つ「梅枝巻(うめがえのまき)」の「別本」系統の写本が、鎌倉時代中期のものと確認されたと発表した。梅枝巻としては、東京国立博物館所蔵の写本と同時期で、現存するものでは最古。他の写本にはない表現があり、紫式部が書いた原文を知る手がかりになる可能性もあるという。

 1973年に古書店から購入したもので、縦15・4センチ、横15・6センチ。「斐紙(ひし)」と呼ばれる紙に書かれ、文字を記した「墨付」は65ページあった。米田明美教授(日本文学)が、「源氏物語千年紀」を記念した書展を開くため、書庫で保管されていた梅枝巻を確認。田中登・関西大教授(同)に鑑定を依頼し、書体や紙質などから、鎌倉中期の1240~80年ごろの写本と確認した。

 梅枝巻には、娘の「明石の姫君」の結婚に際し、光源氏が嫁入り道具を準備する場面などが描かれている。

 今回の写本では、光源氏が妻の「紫の上」の書の上手さを褒める場面で、従来の写本にはない「いたうなすかし給そ(ご冗談おっしゃいますな)」と、紫の上が照れながら光源氏に話す表現があった。

 また、これまでの写本で「かむなはしとけなきもしこそまじるめれ(上手な漢字の中に大きさが不均一な仮名が交ざった方がいい)」との記述の「まじるめれ」の部分は、「まさるめれ」と記されていた。従来は光源氏が書の一般論として話していたとされるが、今回の写本では、紫の上の書を褒める内容に解釈できるという。

 一方、本文の前ページには、楕円(だえん)形で縦3センチ、横1・9センチの「勝安芳(やすよし)」と記された蔵書印が押されていた。米田教授によると、明治維新の立役者・勝海舟が維新後に名乗った名前と同一という。

 写本は11月4~7日と10日、甲南女子大の大学図書館で一般公開される。

新しい源氏見える--伊井春樹・国文学研究資料館館長の話

 古ければ古いほど紫式部の原文に近いとは単純には言えないが、「青表紙本」により固定化された世界観とは違う新しい源氏物語が見えてくる。

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あまりそをれてくせそゝいため

るさはありとかの君とせんさい院

とこゝにこそかき給はめとゆるし

きこゑ給へはいたうなすかし給そ

このかすにはまはゆやときこえ

給へはにこやかなるなつかしさは

事ならんものをまんなのすゝ

みたる程にかむなはしとけな

きもしこそまさるめれとて

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