乱舞
今は北海道でしか見られない丹頂鶴が描かれています。
江戸時代には各地で見られたと思いますが、「東都歳時記」や「武江年表」等には記録がありません。「武江産物誌」に本所、千住、品川が挙がったりしているのが数少ない例のようです。
鶴が庶民ではなく将軍家との関わりが強く、へたに鶴殺しの嫌疑がかかると死罪になったりしたからでしょうか。徳川家は年の暮れに鷹狩を催し鶴を捕え塩漬けにして、天皇に献上したそうです。川柳にも
寿運拙く献上の鶴となり
ほんとうに飛ぶより早い暮れの鶴
「鶴の饗宴」と称し残ったツルの肉は譜代の大名に振舞われたそうです。
さすがに犬公方はそういった行いは無かったようです。逆に小石川で野性の鶴の餌付けをし、そのツルが姿を見せたのが今の新宿鶴巻町。そして紋や屋号等への鶴の使用を禁止しもしたようです。
総じて鶴は吉祥の鳥として扱われたようですが、朱鷺はどちらかというと害鳥の部類に入れられたようです。そして松に鶴と間違って描かれたコウノトリ。
国芳が描いたこんな情景が見られる日が来るでしょうか。
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