春しなん
今日水曜日に桜の開花予想第2弾が発表されました。
先週の発表より1日ほど早くなったようです。
我々凡人は桜と聞くとつい花見と浮かれますが、もちろんそうではない人もいらっしゃいます。
西行法師が没したのは文治6年2月16日、1190年3月23日。
今年は明日3月12日です。
西行は晩年に次のような歌を詠んでいます。まさにその望みのように釈尊涅槃の日に入寂したといわれています。ここでの花は桜です。
ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ (山家集)
ねかはくは はなのもとにて 春しなん そのきさらきの 望月の比
(続古今和歌集)
そして思い出されるのが能の「西行桜」。
ウィキペディアを引用させていただきますと
京都、西行の庵室。春になると、美しい桜が咲き、多くの人々が花見に訪れる。しかし、今年、西行は思うところがあって、花見を禁止した。 一人で桜を愛でていると、例年通り多くの人々がやってきた。桜を愛でていた西行は、遥々やってきた人を追い返す訳にもいかず、招き入れた。西行は、「美しさゆえに人をひきつけるのが桜の罪なところだ」という歌を詠み、夜すがら桜を眺めようと、木陰に休らう。
その夢に老桜の精が現れ、「桜の咎とはなんだ」と聞く。「桜はただ咲くだけのもので、咎などあるわけがない。」と言い、「煩わしいと思うのも人の心だ」と西行を諭す。老桜の精は、桜の名所を西行に教え、舞を舞う。そうこうしているうちに、西行の夢が覚め、老桜の精もきえ、ただ老木の桜がひっそりと息づいているのだった。
トップ画像は遠くを見つめる西行。北斎の扇面画です。
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