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2009年4月

丸〆猫

Sc186228fpxobjiip1_3 六玉川 「山城国井出の玉川」

                         

                         

今ロンドンのロイヤルアカデミーで国芳展が開催されています。
http://www.royalacademy.org.uk/exhibitions/kuniyoshi
インディペンデント誌等にも取り上げられなど話題になっているようです。
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/art/reviews/kuniyoshi-royal-academy-of-arts-london-1656454.html
先月には神戸市立博物館でも「石川大浪と歌川国芳」と題して数十点見る事ができました。
3枚組の作品が多くなかなかの迫力でした。
トップ画像はそんな3枚組の1点を選びました。
Jgmweb_4 国芳といえば又の名を猫芳、そんな猫好きの様子を子供の頃弟子であった狂斎が描いています。部屋の中にはもちろん国芳らしき人物は猫を抱きながら描いています。

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江戸時代の猫で話題になったものに、「丸〆猫」があります。招き猫です。
花川戸に住まいしお婆さんが猫をかわいがっていました。しかし貧しさ故やむなく手放すことになったのですが、夢に現れた猫が自分の姿を形どって売り出すように告げました。さっそく言われたように今戸焼でしつらえ売り出したところ、たちまち評判になったそうです。背中に丸に〆が描かれていたのが名前の由来です。
画像は少し判りづらいですが、広重の作品。

長谷川貞信

2084448300

春季特別展「長谷川貞信 ― 大阪の浮世絵師 ― 」
関西大学総合図書館1階展示室

平成21年4月1日(水)~5月17日(日)


初代 鏡やま故郷の錦繪  (上)
   局岩ふじ=坂東壽太郎 召使おはつ=中村富十郎 中老尾上=三枡源之助

Hsgw208100 Hsgw302500

2代 三都大相撲取組之圖 (左)
3代 女児氏神詣之圖 (右)

「三十六花撰」「東京戸田原さくら草」 

035c001011 「三十六花撰」「東京戸田原さくら草」 
二代広重

                               

                              

                               

  桜草四五輪咲いて戸田の川

東都歳時記に「桜草、立春より七十五日頃、戸田の原」、とありますから4月20日頃が見頃でしょうか。
江戸時代より戸田は桜草の自生地で、鉢植えにして市中に出荷されていたそうです。

毎日新聞の記事によると
さいたま市桜区のさくら草公園(市営)で県と市の花「サクラソウ」が見ごろを迎え、ピンクのかれんな花をのぞかせている。
 市によると、公園内の田島ケ原自生地(約4ヘクタール)にサクラソウ約150万株をはじめ、ノウルシなど約250種の野草が自生。国の特別天然記念物で、全国唯一の現存する大規模なサクラソウの自生地という。ガイドをする「田島ケ原サクラソウ自生地を守る会」の古橋光弘副会長(68)は「今月末まで楽しめる。他にも湿地性の希少植物が数多く自生しています」と話した。

Noyamagusa02c002 橘保国画

「浮世絵と和本展」-「手で触れてご覧ください

江戸時代の浮世絵や和本のコレクター、林田知子さん(高崎市在住)が、ギャラリー「あそびの窓」(高崎市八千代1「21世紀書店」内、TEL 027-323-4588)で開催している「江戸時代の浮世絵と和本展」が話題になっている。

 林田さんは同ギャラリーから数十メートルのビルに事務所を構える行政書士で、7年前に浮世絵や和本の収集を始めた。

 通常、浮世絵や和本など時代のあるものを展示する場合はガラスケースに入れるか、「手を触れないでください」という注意書きが置かれる。

 林田さんは「江戸時代の実物を自分の手で触って、ページをめくったり裏返したり、読んだりすることにより、初めてその素晴らしさがわかる。私自身も実際に触ってみて江戸時代の文化のとりこになった」と話す。

 展示中の和本の1冊は4枚切りの食パンを3枚重ねた程の厚さがあるにもかかわらず、手に取ると綿菓子のように軽い。

 同ギャラリーの峰村久美子さんは「来場者の中には会場が明るすぎて浮世絵がやけるのではと心配する人もいるが、林田さんは『もともと古いのだから』と気にする様子はない。本の軽さも、浮世絵が刷られた紙の薄さもびっくり」という。

 展示中の浮世絵約70点、和本約100冊の中には葛飾北斎の挿絵や美人画のほか、江戸時代の数学の参考書、文化人の紳士録など珍しいものも多い。「江戸時代を生きた庶民が楽しんでいた役者絵や読み本が中心で高価なものはない。とにかく触ってみて」(林田さん)と力を込める。

 開館時間は10時~17時。日曜定休。入場無料。4月28日まで。
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Festart Osaka 2009

「Festart Osaka 2009」は大阪・北船場界隈の14ギャラリーが展覧会を一斉に開催するアートイベントです。

http://www.festart.net/

Takigawa1_4 Fukuda2_3 Aya2_6

花を見捨つる鳥

Sc179510fpxobjiip1_4 片岡我童の淀屋辰五郎
初代 長谷川定信

                            

                            

                            

                             

                            

                               

上方落語のお噂を一席。
諸国を漫遊する黄門様、掛川の宿でふと目にした衝立の絵が判りません。光信の雁金のようだがそれにしてはおかしい。夜景でもなし、松の下にも何か積まれている。そこへ来合わせた町人が、これは雁風呂であると教える。雁は北の常盤の国が寒くなると日本への海を渡って来る。その時一枝を咥え、疲れるとそれを海に浮かべて羽を休める。蝦夷松前には大きな松が有り、そこに雁が勢揃いしてその松の根元に枝を落として行く。冬を乗り切った雁はその名の通り、桜の散る頃再び枝を持って北へ帰る。そして残った枝の数だけ雁は命を落とした。憐れに思った土地の人がその残った枝で風呂を焚き、旅人や遍路乞食に湯浴みさせ、路銀も与えると。そう説明した町人が大坂の商人淀屋辰五郎。表向き贅沢が過ぎて闕所となっておりますが、実は多くの大名が淀屋に借金をしたため示しがつかなくなったのが実情。大名貸しの総額は何と20億両に上るとも.。光圀はそれが少しでも返済してもらえるよう一筆したためます。

片岡我童。天保12年の作品ですので2代目後の8代目 片岡 仁左衛門でしょうか。
実川延三郎と幕末の上方歌舞伎を盛り上げたようです。

本物”が鑑賞できる浮世絵美術館アプリ──「浮世絵 美人画」

アプリヤが4月1日、学習院大学の小林忠教授が全面監修した浮世絵入門書とも言えるアプリをリリースした。色味も忠実に再現した解像度の高い美人画25点を収録しており、価格は450円。なおリリース当初は期間限定で半額の230円で入手可能だ。


77b6d6787a1c42599392d11b827c5d20  小林氏は、千葉市美術館館長や国際浮世絵学会理事長なども務める浮世絵の研究者。その小林氏が「初めて浮世絵に触れる人たちにとって最高のものを届ける」というコンセプトの元にピックアップした25点の美人画が収録されている。浮世絵の色味は原画に忠実に再現できるよう調整されている。このアプリ以外では、なかなか見ることのできない作品も収録しているという。

 作品はそれぞれ1150×800ピクセルという高解像度で保存されており、iPhoneやiPod touchの画面上で最大4倍に拡大可能。サーバにアクセスして画像を取得するのではなく、アプリ内にデータを持っているので、ネットワーク接続のない環境でも閲覧できる。

 解説文も小林氏が執筆しており、専門的な切り口ではなく、誰にでも分かりやすい平易な文体で書かれているのが特徴だ。英語版の解説文は、東京大学で日本文学を教えるロバート・キャンベル教授が担当している。

菱川師宣「衝立のかげ」、石川豊信「団扇を持つ美人」、鈴木春信「三十六歌仙 紀友則」、鈴木春信「鞠と男女」、鈴木春信「蚊帳の母と子」、鳥居清長「美南十二候 六月(茶屋の遊宴)」、鳥居清長「美南見十二候 九月(漁火)」、勝川春潮 「筋違橋前」、勝川春章「花下の遊女」、喜多川歌麿「納涼美人図」、鳥文斎栄之「朝顔美人図」、鳥文斎栄之「風流略六芸 茶湯」、喜多川歌麿「江戸高名美人 木挽町新やしき 小伊勢屋おちゑ」、喜多川歌麿「青楼七小町 玉屋内花紫 せきや てりは」、喜多川歌麿「錦織歌麿形新模様 浴衣」、喜多川歌麿「積物前の遊女」、歌川豊国「今様十二ケ月 清月之図」、歌川豊国「二美人図」、溪斎英泉「仮宅の遊女」、歌川国貞「江戸自慢 四万六千日」、歌川国貞「江戸自慢 五百羅漢施餓鬼」、歌川国芳「美立望月」、蹄斎北馬「三囲神社を望む立美人」、月岡芳年「風俗三十二相 ねむさう 明治年間娼妓の風俗」、楊洲周延「あづま美人 浅草公園噴水」

誰に投票しますか?

名前を見ても知らない人が多いのですが・・・。
知ってる内でとりあえずJENNY SAVILLEに1票。

散りそめ

Ikada_2  「うきよはないかだ」

西村重長

                              

                              

                               

                              

                              

                              

                              

例年なら無粋な雨と言われるところ、今年は満開に好天が続きました。
一昨日、昨日と各地花見を楽しむ方々で賑わったようです。
桜の散り際に花筏、花筵などの言葉があります。
花筏は散った花びら水面を流れるさまを表しています。
花筵は桜が舞い散ると、その下の地面が花びらで埋め尽されてしまいます。その厚く散り敷いた花片の上に坐ること、あるいは花見時に使用する敷物のとも言われます。
今回その言葉に因んだ浮世絵を選んでみました。
次ぎは北斎画で散った花びらを掃き集めている様が見て取れます。
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00022308 北斎

  

                     

                     

                        

北斎がらみを集めてみました。
まずは北斎の摺り物。
狂歌や俳句の仲間内だけに配るべく作られたもので、制作費を考えず凝った仕上がりの物が多いようです。
吉原仲之町の桜はそのシーズンだけに据えられ散ると撤去されたそうです。
その桜に見とれる花魁と新造です。

An00135432_001_l_2 次ぎはその遊女を描いた魚屋北渓の作品。もと松平志磨守の用達町人にして魚商なればなりと、「本朝浮世絵名家詳伝」に紹介されている北斎の弟子。俳優画は1枚も描かなかったそうです。
本作品は、遊女が化粧を終え、豪華な衣装をまとおうとしている所。青い文様で縁取りされた黒い薄手の着物を、幾枚ものひらひらした襦袢に重ね、脇には厚い帯が置いてあります。幼な子は、鏡台の上の曇った鏡に「の」の字を書いて遊んでおり、隣には桜の小枝が入った色絵の鉢が見受けられます。北渓作品の中で最も大きな軸であるばかりか、複雑な構図や精緻な技法を用いる点で最も意欲的な作品です。北渓は、戴斗落款時期及び為一落款期初期の北斎の人物画から諸要素を引き出し、様式化•肥大化の域に至るまで誇張。両腕の対称的な動きや縮れた襦袢の裾、肌身の描き方、そして取り分け濃密な色彩の繰り返しが、豪奢な融合を生んでいます。

An00230376_001_l 今一人の弟子は蹄斎北馬。美人画の肉筆が多く、狂歌本・読本の挿絵を得意としたようです。薪を売り歩く大原女が全く対照的に描かれていますが、見立て絵のようです。よく画題に採られる許由と巣父の故事によっています。東京国立博物館所蔵の伝狩野永徳作『許由巣父図』などが有名で、曾我蕭白の襖絵は三重県立美術館に所蔵されています。
                       

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