花を見捨つる鳥
上方落語のお噂を一席。
諸国を漫遊する黄門様、掛川の宿でふと目にした衝立の絵が判りません。光信の雁金のようだがそれにしてはおかしい。夜景でもなし、松の下にも何か積まれている。そこへ来合わせた町人が、これは雁風呂であると教える。雁は北の常盤の国が寒くなると日本への海を渡って来る。その時一枝を咥え、疲れるとそれを海に浮かべて羽を休める。蝦夷松前には大きな松が有り、そこに雁が勢揃いしてその松の根元に枝を落として行く。冬を乗り切った雁はその名の通り、桜の散る頃再び枝を持って北へ帰る。そして残った枝の数だけ雁は命を落とした。憐れに思った土地の人がその残った枝で風呂を焚き、旅人や遍路乞食に湯浴みさせ、路銀も与えると。そう説明した町人が大坂の商人淀屋辰五郎。表向き贅沢が過ぎて闕所となっておりますが、実は多くの大名が淀屋に借金をしたため示しがつかなくなったのが実情。大名貸しの総額は何と20億両に上るとも.。光圀はそれが少しでも返済してもらえるよう一筆したためます。
片岡我童。天保12年の作品ですので2代目後の8代目 片岡 仁左衛門でしょうか。
実川延三郎と幕末の上方歌舞伎を盛り上げたようです。
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