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立きれ線香

上方落語で唯一泣かせる噺とも云われているのが「立切れ線香」。
「立切り」が正しいと仰せの方もありましょうが。
昔は勘定を線香で数えたのがベースになっています。
線香が一本燃え尽きる時間が幾らという勘定で、一本二本と数えました。
昭和5年に発行された『上方色町通』という本に花代が詳しく書かれているそうです。
この本は、大阪新町、五花街(みなみ)、北の新地、京は先斗町そして神戸と、上方の色町を総まくりに紹介していくガイドブックです。
しかし芸者の話に終始して、娼妓がほとんど出てこないんだそうで、線香代も芸者のは詳しいとか。
例えば五花街の花代を挙げてみると、線香代は1本15銭で、平日の午前6時から昼までが12本、紋日は14本、大紋日が16本。「明かし」という、夜の12時から朝までが、平日18本、紋日35本、大紋日が45本。芸者1人の値段です。
先斗町は流石に値も張り、1本27銭で、午後6時から12時までが1時間5本、其の他は1時間4本となっています。
通し花(一昼夜)は70本。
参考までに当時の物価は、カレー10銭 牛乳6銭 コーヒー10銭 ラーメン10銭 そば10銭 映画40銭 国鉄5銭 銭湯7銭 封書3銭 ハガキ1銭5厘 新聞(1ヶ月)90銭 レコード1円20銭 週刊誌12銭
昭和5(1930)年といえば世界恐慌真っ只中のご時世。
大阪では千日前の南陽館で10銭漫才が始まった頃だそうです。

立切れ線香にはこんなエピソードも。
枝雀が入門間もない京都市民寄席での話です。
米朝師匠が出前を頼んだのですがなかなか届きませんでした。
舞台間際に食べると演じにくいので、そのままに演じたのが「立切れ線香」。
枝雀はその時そのネタを初めて聞いたそうです。
涙ながらに楽屋に戻ると演じたばかりの師匠が冷めた親子丼を食べている。
それを見てえらく怒っていたと、後に米朝師匠は人伝に聞いたそうです

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