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フォト

写楽

版下絵は写楽作

5月8日
NHKスペシャル
「写楽・天才絵師の正体を追う」

写楽の正体の特定に2008年にギリシャで発見された肉筆扇面画の存在が大きく寄与したようです。
モデルの役者の本筋にそんなには関係ない所に絵師の癖が出がち。
写楽では耳の描き方にそれが現れる。すなわち写楽は耳を5本の線で表現、扇面画の人物にもその特徴が見られる。
また画題になった場面は他の浮世絵には1点もない。贋作を作るならもっとありふれた場面を描くのが普通。
これらの理由から写楽の肉筆と考えられる。
そしてその描く線には大きな特徴がある。絵筆の上げ下げでリズムを刻み細切れている。
写楽ではと考えられた十数名の他の有名絵師の線とは全く異なる。
もう一人の候補蔦屋重三郎でもありえない。
ギリシャの扇面画が写楽作と考えられたことでもう1点写楽作の肉筆扇面画となる物がある。1934年に三重県津市の川喜田家で見つかった作品。
その中に描かれたおはん長の元絵は豊国作と思われ、当然この扇面画はその浮世絵の後に描かれたはず。しかるに豊国の作品が描かれた3年前に蔦屋は死亡しているので写楽ではありえない。
このように絞っていくと写楽は近年実在が確認された阿波の能役者斉藤十郎兵衛が残る。

斉藤十郎兵衛が住んでいた八丁堀地蔵橋の4軒隣の国学者を通じて蔦屋との繋がりも推定される 
ありえない顔合わせであり記録に存在しない外題でもあったゆえ、これまで偽作とされていた版下絵9点も写楽の作品と特定された。
それは写楽が夢に見たオールスターキャストによる想像上の舞台を描いた作品であった。
実際を描くのが常識だった世にあってのそのような発想を抱く写楽の進取性に驚かずにはいられない。

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二代市川門之助、四代松本幸四郎、四代岩井半四郎


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二代瀬川雄次郎、松本米三郎         嵐竜蔵、八代森田勘弥

日本に1枚の写楽

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「暫」 三世市川高麗蔵の篠塚五郎

東洲斎写楽

              

       

         

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                      

                                                              

                                                             

「そのSantori_2名は蔦屋重三郎」展       
11月3日~12月19日
サントリー美術館

それに出品される1点。
世界に3枚日本に1枚しかないそうです。
所有しているのはボストン美術館・ミネアポリス美術館、
そして今回貸し出される東京羊羹さん。
貴重な1枚をこの機会に!

詳しくはhttp://tokyoyokan.blog.ocn.ne.jp/ukiyoe/2010/09/post_5f09.html

                                                       

                                                       

                                                        

                                                       

                                                           

                                                        

                                                       

参考画像
ボストン美術館所蔵(左)とミネアポリス美術館蔵

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写楽のそっくりさん

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昨年でしたか「四大浮世絵師展」が全国を巡回しました。
国際浮世絵学会理事中右瑛氏のコレクションから選りすぐりの作品が出品されていました。
四大絵師、北斎、広重、歌麿、写楽の4人が取り上げられていました。
写楽の一角には「写楽のそっくりさん」と題して、かって写楽の正体として名前が挙げられた絵師が並んでいました。
その中の一人が流光斎如圭、上方浮世絵の中心的絵師で写楽に影響を与えたとされています。
彼の作品で展示されていたのが「芳澤巴紅の桜丸女房八重」です。
寛政6年4月の「菅原伝授手習鑑」の中の芝居です。
(因みに写楽の第1作は寛政6年5月の都座の外題です。)
細版ですからサイズは33×15cm程でしょうか。

アメリカに気になる作品が有ります。
”The Osaka Actor Yoshizawa Tomoe in the role of Yae, wife of Sakura Maru”
流光斎のearly 1790sの作となっています。
大きさ29、53×14、29cm。
しかし落款が写楽になっています。蔦屋の印もあります。
如何でしょうか。
この絵の関係はどうなっているんでしょうか。
ご存知の方ご教示お願いいたします。

写楽の印籠

Photo

昨年はギリシャで発見された扇が初めて展示され話題になりました。
もちろん数は少ないようですが版画以外の作品も残っているようですね。
この印籠はどうでしょうか。
似せては描いているようですが。
元の作品と思われる版画を。
八代森田勘弥の駕籠舁鶯の次郎作(緒締め)
四代松本幸四郎の孫右衛門と中山富三郎の梅川(本体)
前作は寛政6年5月の「敵討乗合話」、後者は同じ年8月の「神霊矢口渡・四方錦故郷旅路」。
共に桐座で掛かった外題です。

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写楽の偽筆?

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二代市川門之助、四代松本幸四郎、四代岩井半四郎

00023043 二代瀬川雄次郎、
松本米三郎

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嵐竜蔵、八代森田勘弥

写楽の特徴が出ていると思うのですが。
芝居絵9点の内3点の画像。
かってバルブード蔵品だったものがヨーロッパ各地に散逸したそうです。
他に相撲絵の版下絵も9点あったそうですが、関東大震災で焼失。

初春

An00331302_001_l_2  栄松斎 長喜

「初日の出」

                              

                              

                              

                              

                              

                              

                              
旧正月 という事でト画像を選んでみました。
海からの初日の出に福寿草や若水があしらわれています。
晴れあがった空には雲母摺りが施されています。

江戸時代の初日の出の名所として有名なのは、湯島天神や九段坂上に州崎、高輪の海岸だそうです。
江戸庶民はこぞって初日の出を見たのでしょうか。
大晦日は徹夜してそのまま元旦に初日の出を見た、だから初夢は2日だと書いている本もあります。別の説では、庶民は大晦日は夜遅くまで仕事をし元旦は朝寝坊。初日の出を拝む酔狂な人は1%以下なんだとか。
一体どちらなんですかね。当時の人口100万人として1万人。
現代と比べてどうでしょうか。

栄松斎長喜、版元の蔦屋が歌麿との折り合いが悪くなり、代わりに美人画の分野で売り出そうとした絵師です。役者絵で写楽を売り出した後の事です。ところが歌麿の反撃に合い、思ったほどの名声は得られず後に子興と改名しています。敗北宣言でしょうか。

その長喜の作品の中で有名なのが「高島屋おひさ」。団扇に写楽の「四代松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛」が描かれています。何故か煙管を持つ手が左右逆ですが。

Sharaku_hisa Sc153583fpxobjiip1

北斎1億円

Christie's2008.11.11の主な落札結果 
                                                                     
                                                              
                                
Photo Katsushika Hokusai (1760-1849)
Signed and dated Kanji Bunka ninen kinoto-ushi shigatsu Shaka no umareshi nanayo no hi, Toto kokkei sakusha Tatekawa oite Danshuro, rokujunii o Utei Enba gijutsu, sealed Enba and signed Utei Enba oju oite Danshuro...Hokusai sekiga, sealed Gakyojin
£713,250 ($1,116,950)                                           
                                                         
                                                                   
                                                  
                                        
                   
                                 
                                

D5143680l Katsushika Hokusai (1760-1849)
Kisoji no oku, Amida ga taki [Amida Waterfall on the Kiso Road] from the series Shokoku taki meguri [A Journey to the Waterfalls of all the Provinces], signed Zen Hokusai Iitsu hitsu, published by Nishimuraya Yohachi (Eijudo), red kiwame seal, very good impression and colour, horizontal centrefold
Oban tate-e

  • £18,750
  • ($29,363)                                 
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    D5143640l UTAGAWA HIROSHIGE (1797-1858)
    Tsuki no misaki [Moon Cape], from the series Meisho Edo hyakkei [One Hundred Views of Famous Places in Edo], signed Hiroshige ga, published by Uoya Heikichi, fine impression, colour and condition
    Oban tate-e

  • £6,250
  • ($9,788)
  •                                 

     

                                                            

                                                                                                

    D5143684l_2 Utagawa Hiroshige (1797-1858)
    Asakusa, Kinryuzan [Kinryuzan Temple, Asakusa], from the series Meisho Edo hyakkei [One Hundred Views of Famous Places of Edo], signed Hiroshige ga and published by Uoya Eikichi, good impression, the snow rendered in gauffrage, slight fading, slightly stained at edges
    Oban tate-e

  • £5,250
  • ($8,222)
  •                         

                                                                                                                                          

                                                                                                                

    D5143664l Toshusai Sharaku (act. 1794-95)
    The actor Ichikawa Yaozo III as Tanabe Bunzo in the play Hanayame Bunroku Soga performed at the Miyako-za in the fifth month of Kansei 6 (1794), an okubi-e on a dark mica ground, signed Toshusai Sharaku ga, censor's seal kiwame, published by Tsutaya Juzaburo, good impression, slightly faded, mica slightly worn
    Oban tate-e

  • £32,450
  • ($50,817)                                 
  •                                    

                                                 

    D5143629l Suzuki Harunobu (1725?-1770)
    Kakitsubata [Iris] - a lady standing over a child who has fallen asleep during a calligraphy lesson, signed Harunobu ga, very good impression, colour and condition
    Chuban tate-e

  • £8,125
  • ($12,724)
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    D5143632l Suzuki Harunobu (1725?-1770)
    The second state of a design that was originally a calendar print for Meiwa 2 (1765), bears the name Kyosen and sealed Kyosen no in, a design of two ladies in a boat picking lotus flowers, good impression and colour, slight staining; and a design of a woman sweeping icicles from the eves of a house, signed Suzuki Harunobu hitsu, good impression, stained, rubbed and faded, soiled
    Various sizes (2)                        

                                                         

    D5143698l Tsukioka Yoshitoshi (1839-1892)
    Fujiwara no Yasumasa gekka roteki zu [Fujiwara no Yasumasa Playing the Flute by Moonlight

    ボストン美術館スポルディングコレクション

    Sc172910fpxobjiip1_5市川鰕蔵、碓井荒太郎定光に扮しての暫
    国政

                                      

                                               

                                           

                                               

                                      

                                         

                                      

    先日のNHKスペシャルご覧になられましたでしょうか?
    ボストン美術館所蔵のスポルディングコレクションの素晴らしさが再認識されたのでは。
    デジタル画像を基に日本でも作品に様々な角度から検討が加えられているようです。
    番組では3人の浮世絵師にスポットが当てられていました。
    その中の一人が国政。
    来月江戸東京博物館に巡回する「ボストン美術館浮世絵名品展」のポスターになっています。
    無類の歌舞伎好きで、役者絵に写楽とはまた違った才能を発揮しています。
    二人は共に寛政年間の近い時期に活躍しています。
    写楽は寛政6(1794)年5月 ~寛政7(1795)年1月。
    (先日ギリシャで発見された肉筆扇面画 により5月まで延びそうです)
    一方国政は3期に別れています。  
    Ⅰ期  寛政7(1795)年11月~寛政9(1797)年半ば
    Ⅱ期  寛政10(1798)年8月~寛政12(1800)年11月
    Ⅲ期  享和3年(1803)11月~文化(1804)元年

    写楽は蔦屋から鮮烈のデビューを飾ります。一気に28点を発表します。版元としてはまだまだ新興の蔦屋が歌麿で美人画のジャンルを制し、次に狙いをつけたのが役者絵。 国政も新興版元上ヨから出版、人気を博します。   
    何故か二人とも後半の評価は初期に比べると芳しくありません。
    国政は、役者絵においては師匠豊国をも凌ぐと言わしめる冴を見せます。
    しかし美人画、全身の姿絵では今一つだったとか。
    別の版元の意向に沿う形では中々その実力を発揮できなかったようです。

    同じ時期に登場した浮世絵師に歌舞伎堂艶鏡がいます。
    写楽風の7枚の作品しか残っておらず謎の絵師です。大正15年、落合直成が狂言作者の二代目中村重助とする説を出していますが疑問点も。素人絵師の評価しか得ていないようで、「増補浮世絵類考」に役者似顔のみ画たれども拙ければ半年ばかりにして行れずとあります。

    三人三様を三代市川八百蔵で

    画像1 三代市川八百蔵の田辺文蔵 写楽  1794年
    画像2 三代市川八百蔵の梅王丸  国政  1796年
    画像3 三代市川八百蔵の薬王丸  歌舞伎堂艶鏡 1796年ごろ

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    写楽の肉筆画が発見される

    Photo

    写楽の肉筆画がギリシャで発見される

    扇面画は端の一辺が17・4センチ。竹を素材とする中国製の「竹紙(ちくし)」を使ったと見られ、署名と花押がある。「忠臣蔵」二段目から、四代目松本幸四郎が演じる加古川本蔵と、松本米三郎による本蔵の娘、小浪(こなみ)を描いている

    写楽の肉筆扇面画、ギリシャの美術館で発見

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    江戸時代の浮世絵版画の巨匠、東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)の肉筆扇面画がギリシャ・コルフ島のアジア美術館に所蔵されていたことが分かった。

     小林忠・学習院大教授ら国際学術調査団が真筆と鑑定した。歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を題材にした役者絵で、浮世絵版画の世界から姿を消した直後の筆と見られる。写楽の肉筆作品は極めて少なく、謎の多い絵師の実像に迫る一級の手がかりとなる。

     扇面画は端の一辺が17・4センチ。竹を素材とする中国製の「竹紙(ちくし)」を使ったと見られ、署名と花押がある。「忠臣蔵」二段目から、四代目松本幸四郎が演じる加古川本蔵と、松本米三郎による本蔵の娘、小浪(こなみ)を描いている。

     調査団によると、2人がこの父娘を演じた上演記録から、1795年(寛政7年)5月の舞台に基づく絵と推定される。写楽が役者絵などを発表した期間は約10か月で、同年初めには浮世絵版画の制作をやめているが、その後も肉筆画は描いていたことになる。

     真筆と判断した根拠について、小林教授らは、〈1〉役者の表情のとらえ方や繊細な彩色など、オリジナルな表現の質を備えている〈2〉通常、浮世絵に描かれない場面を取り上げており、場面の選び方がユニーク--などの点を挙げている。

     コルフ島のアジア美術館は、19世紀末から20世紀初めにかけて、ギリシャの外交官グレゴリオス・マノスがパリやウィーンで買い集めた日本などの美術・工芸コレクションを所蔵している。今回の扇面画もマノスの収集品。近年、同館のコレクションが日・英の研究者に知られるようになり、7月下旬、絵画・陶磁器などの調査団が訪れた。

     小林教授は「版画では役者の表情を強調し、奇をてらうイメージもある写楽だが、この肉筆画では抑制された筆致を見せている。彼の表現の本質や実像をとらえ直す上で、重要な作品となる」と話している。


    最終更新:8月4日3時8分  読売

    第一報は7月23日だったようで、写真のキャプションも当初は下記だったようです。      肉筆扇面画の画像もあったのでしょうか。残念見損ねました。

    (上)コルフ島のアジア美術館で見つかった写楽の肉筆扇面画。右が松本幸四郎。墨書は写楽以外の筆で、「五代目」とあるのは誤記と見られる(下)扇面画に見入る小林忠・学習院大教授(左から2人目)ら(7月23日)

    NHKニュース (7月23日)8時14分

    東洲斎写楽といえば、表情豊かな役者絵の版画で世界的に知られる江戸時代の浮世絵師ですが、これまでで最も新しい時期の写楽の肉筆画が、ギリシャの美術館に保管されていたことがわかり、「謎の絵師」の活動の実態に迫る新たな手がかりとなりそうです。

    この肉筆画は、江戸時代の日本の美術作品が数多く収蔵されているギリシャ西部のコルフ島にある「アジア美術館」に保管されていたものです。幅50センチほどの扇に江戸時代に活躍した歌舞伎役者の4代目・松本幸四郎と松本米三郎が、「仮名手本忠臣蔵」の一場面を演じる姿が描かれています。先月、学習院大学の小林忠教授をはじめ日本の浮世絵研究者たちが現地でこの絵を鑑定した結果、筆の運びや色づかい、それに作者を示す「花押」の形がほかの作品と一致していることから、写楽の肉筆画と見て間違いないということです。写楽は正体をめぐる論争が長年続いている「謎の絵師」で、その肉筆画はきわめて少なく、特に役者を描いた肉筆画の発見は初めてだということです。また、写楽の活動は1795年、寛政7年1月が最後とされていますが、この肉筆画に描かれた舞台が上演されたのは記録によると寛政7年5月でした。これまで考えられていた活動期間が4か月延びることにもつながり、写楽の活動の実態を探るうえで新たな手がかりとなりそうです。見つかった肉筆画について小林忠教授は「表情が非常に柔らかで、本物としか考えられない。一筆一筆に画家の息遣いが伝わり、版画とは別の表情が感じられる」と話しています。

    より以前の記事一覧